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アクションのないデータ分析は価値がない(その1)

何のためにデータ分析をするのか?

現在、ビジネスをしていく上でデータ分析が求められています。何のために分析をするのでしょうか。

分析した結果を眺めているだけでは意味がありません。過去のことを評価するだけでも足りません。これからの未来を考えて心配するためでもありません。

ある目的を達成するために行っているはずです。

目的達成にデータ分析は必須ではない

何か目的があって、それを達成するのにデータ分析というのは必ずしも必要ではないです。例えば別の手段(直感・経験など)を使い、その目的を達成できるためです。

データ分析をするメリットとは?

データ分析をするメリットとは何でしょうか。

データ分析の最大の特徴は目的達成のためのプロセスの質にあります。

データに基づいた客観的な未来の見通しと過去の知見を活かして、今すべきアクションに集中することで、タスクの質を高めることが可能になります。

データ分析でビジネスを進める前に見るべき映画「マネーボール」

この映画は、データでビジネスを行う上で、非常に参考になります。いくら高度な有益な分析が出来たとしても「現場」を納得させ、彼らが自律的に動くように仕掛けなければ成果は出ません。

アスレチックスのGMビリーはイエール大学のピートを雇い入れて、サイバーメトリクスを基にしたチーム作りに着手します。監督は統計を基にした、これまでには考えられなかった選手起用に反発、自分の意思に基づいた選手起用でチームは不振を極めます。GMビリーのとったアクションは分析家であるピートに、言いにくいトレードを彼自身から選手に告げるとともに、他メンバーには従うように命じます。

データ分析とは、それ単体で結果が出るものではなく、分析者の結果へのコミットメントと十分なコミュニケーションがポイントであるということです。データ分析者がいかに優れた施策を統計から導き出しても、それはどのような意味で狙いを持って行うのかをチームに浸透させるまでが重要なのです。

その結果チームは大躍進を遂げることに繋がりました。

データ分析は今に集中するための力

現場の声の大きい方の直感や経験値が悪いわけではなく、ビジネス経験の長い人の直感や経験値は往々にして、データ分析の結果と一致することが多いです。

しかしながらそれがいつも正しいわけではありません。

データ分析と絡めることで客観性が増すことがポイントです。

何が正しく何が間違っているかをはっきりさせて、自信を持って今のアクションに集中出来るようになります。

アクションの定義

アクションとは何か?人によってアクションの定義は異なることでしょう。

ここでは、アクションを「決定する」「計画する」「動く」の3種類に分類に分けています。

まずデータ分析で現在地と方向性を明らかにすることが可能です。

過去を冷静に見つめ、現在おかれている状況を明らかにして、その後に描いた未来を見定めて、未来を適切に見通し、正しい方向に進むことが出来ます。

●決定する

・新製品を市場に出す

・予測モデル構築のプロジェクトを進める

現在の試作品を市場に出すべきかどうか。いつ出すべきか。どのようなプロモーションを行うか。

●計画する

・マーケティング戦略を立案する

・広告宣伝・販売促進の計画を行う

売上と媒体の広告出稿のCVR・転換率、売上シュミレーション

●動く

・販売予測モデルのシステム構築を行う

・チラシの配布のオペレーションを実施する

チラシと配布曜日の関係性、費用対効果を最大化するチラシ枚数

上記に通ずるのが、現在地を明らかにして、未来を見通さない限り、間違ったことを行ってしまう事に繋がってしまいます。

データ分析のステップ

データ分析は3つのステップに分類することが可能です。

1つ目が準備のフェーズ、2つ目が分析のフェーズ、3つ目が報告のフェーズ

になります。

続きは次回記事にて

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